EXCEEDの同人ソフト開発日記という名の備忘録

趣味のゲームソフト開発人。プロなのかアマなのかは不明(不定)らしい。

任天堂のソフトはいつも予定通りに出てこないって言われるけど、
ソフト作りっていうのは、そういうもの。
ゲームソフトは、期限までにやれと言われて、徹夜したり死に物狂いでやったからといって、
期待通りのものにはならない。そういうふうにすると、
結局、チームは妥協しなければならなくなる。
妥協させられて、できたものは、粗くなってしまう。
ユーザーは目が肥えていますから、受け付けてもらえない

山内 薄

ゲームレジェンド11

plastic さん(サークル名:1COIN 1CREDIT)と AC-YOUCH さん(サークル名:ミッドナイトブラックパピヨンズ)のご好意により、急遽私もブースを間借させていただきました。



主な展示内容は


独自研究に基づき、
アーケードゲームX680x0 および Nintendo DSに移植する


というものです。(※販売および配布はしておりません。)

AC-YOUCH(わたなへ)さんの方では、

plasticさんの方では、

私の方は、

  • スケーター for X680x0(未完成)
  • ゼロイゼ for X680x0(未完成)

を展示させていただきました。


源平討魔伝」と「ベラボーマン」



「きれいだろ、これ・・・60フレームで動いてるんだぜ」(上杉達也風に)

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ティーコネクション


X680x0 に移植した作品は、WindowsX68000 エミュレータ「けろぴー」の改造版(改造は plasticさん)でデモを行いました。主たる改造内容は「正確な VSync の取得」だそうで、31KHz 画面でも、滑らかな画面表示が可能になっています。

ちなみに、「ねこひいちゃった」は全ユーザーの積年の恨みらしいです(笑)

マッピー


実はこれ、サウンド再生に驚きの仕組みが・・・
元々の基板はナムコ独自の波形音源なので、X680x0 のFM音源で再現するとなると、厳密には同じ音にはならないのですが、これを ADPCM でリアルタイム周波数変換+合成処理を行い再生するというズームのオーバーテイクも驚きの超荒業を行っています。(FM音源版も用意されたとのこと)ちなみに、リアルタイム合成を行うには、X68030 クラスのMPUパワーが必要だとか。

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スーパーパックマン


こちらも ADPCM 再生に対応しています。モンスターが若干引きこもりがち(?)とのこと


パック&パル


こちらも ADPCM 再生に対応しています。個人的にはかなり思い入れのあるタイトルなので、実は私も過去に移植しかけたことがありました。

しかし、数ある移植版パック&パルの中では1,2を誇る移植度のようです。私もいままで気が付かなかったのですが、実は画面中央下のオレンジ色の部分にモンスターが隠れる際に、目だけ透けて表示されるのですが、実は、これの表現はかなり手の込んだことをやらないといけないようです。私的には、モンスターの上に、さらに「目だけ」のスプライトを重ねて、プライオリティーを「目‐オレンジ‐モンスター」としておけばいいだけのことと思っていたのですが、実際はそうではなく、

オレンジ色領域に隠れた部分は「目以外」はオレンジ色になる。

というものらしいです。なので、たとえばモンスターが団子状になった状態でオレンジの領域に入ってくると、モンスター間でプライオリティーの低い方の目が欠けたように見えるわけです。ちなみに plasticさんはここの再現にかなりの時間を割かれたそうです。

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スケーター(画面右)

デコカセ吸出し移植第一弾です。一応プレイアブルですが、サウンドが鳴らない、ネームエントリーが動かないなどの不具合がまだあります。あまり有名ではないようで、ゲームレジェンドに訪れる人でさえ知らない方の方が多いみたいなので、ちょっとだけ説明します。

ローラースケートを履いた巨大なピエロ(プレイヤー)が、ビルとか木を跨ぐというよくわからないルールのゲームです。縦スクロール方のゲームで、レバーを上に入れると加速、下に入れると減速、そしてボタンを押すと足を開くという寸法で、ビルや木やトラックなどを跨ぐとポイントです。ただし、ローラースケート部分が弱点なので、ここに障害物や敵(蛇や丸太など)が当たるとミスになります。足を開くと跨ぎやすいが、ローラー部分が背景にぶつかるリスクも高くなるという、よく考えられたバランスで、遊んでいると結構面白いです。

ゼロイゼ

こちらもデコカセのゲームです。まだデモが回るだけで、プレイアブルではありません。こちらもあまり有名では無いらしいので、簡単な説明をば。

宇宙ステーションらしき場所で、近未来的な自動車がビリヤード(?)をするようなゲームです。プレイヤーは赤い車で、8方向に自在に操作できますが、アクセルを押すと、瞬間的に加速し、ブレーキを押し続けると減速します。これで敵の車といわゆる「おしくらまんじゅう」をします。敵(や自分)は、壁に激突したり、穴(ブラックホール)に落ちたりすると負けです。ゲーム中、巨大キャラ(と、いっても、16x32ピクセル)が出現することもあり、これらには勝てないので、逃げ回るしかなかったりします。



と、以上のような感じで私も展示させていただきました。

閉会後、OFF会に参加するのを非常に楽しみにしていたのですが、会場で体調が悪くなり断念してしまいました。次回こそは必ず!

以上、ご心配をお掛けして申し訳ありませんでしたが、おかげさまで今は健康で、AC-YOUCHさんに教えてもらった、アレ版のアレのことを知り、焦ってアレの Windowsエミュレータの製作中です(笑)


今回も楽しい時間を本当にありがとうございました>皆様