続・続続続 XLATE65
さて、ここからが本プロジェクト最大の難関と言っても過言ではないはず。
元々 AY-3-8910 用のデータを YM-2151 に適合させるということをやるわけだが、ここでもう一度おさらい。
AY-3-8910 は、何Hzの音を出すかを設定するという機械的な構造になっているが、YM-2151 はそれとは異なり、「オクターブ&音階(ドレミファソラシド)」という音楽的なパラメータを設定することにより音を出すというインテリジェンスな構造になっている。
AY-3-8910 の TP 値は 0〜4095 までの範囲で設定可能なため、単純に考えると 4096種類の音階が発声可能ということになる。つまり、0〜4095 のパラメータを渡すと、YM-2151 に直書きできるデータを探し出してくれるサブルーチン(テーブル)を用意すれば万事解決ということになるので、この 4096 要素分の AY-3-8910 → YM-2151 変換テーブルを用意することにする。(蛇足だが、MC68000 10MHz では、CPUパワーの問題でリアルタイム演算での音階パラメータの変換は不可能。)