EXCEEDの同人ソフト開発日記という名の備忘録

趣味のゲームソフト開発人。プロなのかアマなのかは不明(不定)らしい。

任天堂のソフトはいつも予定通りに出てこないって言われるけど、
ソフト作りっていうのは、そういうもの。
ゲームソフトは、期限までにやれと言われて、徹夜したり死に物狂いでやったからといって、
期待通りのものにはならない。そういうふうにすると、
結局、チームは妥協しなければならなくなる。
妥協させられて、できたものは、粗くなってしまう。
ユーザーは目が肥えていますから、受け付けてもらえない

山内 薄

EXCEED2006-03-12

Multicart 2006 プロジェクト本格始動

ありがたいことに、風の噂では、拙作ポーカーを Multicart 2006 プロジェクトに加えたいとの先方の意向があるようだが、実は簡単には Multicart 2006 にリンクさせることができない。

ポーカーはプログラム的に色々とトリッキーなことをしすぎているのと、旧式のDevtoolsで開発したため、ソースをリコンパイルしただけでは、おいそれとは今回の新式DevTools上で動かすことが出来ない。言い換えると、新規に作り直した方が手っ取り早かったりするくらいなのだ。

もしかしたら、ポーカーのベタバイナリを無理矢理リンクして、任意アドレスに読み込み、ブートローダー部分に強制ジャンプするだけで動くかもしれないが、今回は OS(シェル)が乗り、それが主要なリソースを握るため、あまり本筋とはかけ離れたことはすべきではないと(個人的には)思っている。

そのような訳で、せっかくだから、すでに公開されているポーカーではなく、新作のブラックジャックを作ることにしてみた。

次に問題なのは、このゲームはボリュームが大きいため、Karri氏が用意してくれた 常駐ライブラリやドライバなどが格納されている共通空間にオーバーライドしなくてはならず、そのため、ほとんどのライブラリを(このブラックジャック用に)書き起こさなければならない。

で、早速、コアプロジェクトに新規プロジェクトとして blackjack を追加するのだが、Visual C++ などのようにドラッグ&ドロップで自動的に依存関係を調べてくれて make ファイルを作ってくれるようなことは当然ながら無いので、ちまちまと make ファイルを書いていく。共有プロジェクトのため、もちろん簡単にコアからの着脱ができるように考慮してプロジェクトを追加しないといけないが、その辺はすでに Karri氏が用意してくれているのでラクチンなのではあるが、それはそれで結構な作業量なので、結局土曜日まるまる一日費やしてしまった。

まあ、思いのほか前途多難ではあるが、こんなに楽しい気分でプログラミングできるのは、ワンダーウィッチグランプリ以来のことだなぁ・・・と感じた。